脳卒中後遺症に対するrTMS治療とリハビリテーション
販売価格: 5,060円(税込)
商品詳細
慢性期の脳卒中後遺症はよくならないのか? いま、脳卒中リハの「定説」とされてきた知見が揺らいでいる。最新の磁気刺激治療「rTMS」を駆使して脳「可塑性」を高め、機能回復の限界を打ち破ろうとする本書のアプローチはまさにその好例。上肢麻痺、失語症、嚥下障害、下肢麻痺の4項目におよぶ障害別プロトコールをはじめ、磁気刺激のリハをリードする慈恵医大のメソッドを凝縮した「これからの脳卒中リハ」を切り開く一冊。
【目次】
1章.rTMS 治療とリハビリテ−ション
1.TMS の原理
2.高頻度rTMS と低頻度rTMS
3.rTMS のニュ−ロモジュレ−ションのメカニズム
4.rTMS とリハビリテ−ション
2章.上肢麻痺に対するrTMS 治療
1.病態・治療法の現状
2.低頻度rTMS と集中的作業療法併用のプロトコ−ル
3.当科における治療成績—多施設のデータ紹介
4.各施設による工夫点
5.痙縮に対する効果
6.上肢麻痺におけるニュ−ロイメ−ジング
7.今後の課題
3章.失語症に対するrTMS 治療
1.病態・治療法の現状
2.右前頭葉への低頻度rTMS
3.言語機能代償における右大脳の重要性
4.Functional MRI の応用
5.低頻度rTMS と集中的言語聴覚療法併用のプロトコ−ル
6.今後の課題
4章.嚥下障害に対するrTMS 治療
1.病態・治療法の現状
2.rTMS適用と嚥下リハ併用の考え方
3.rTMSと集中的嚥下リハ併用のプロトコ−ル
4.当科の治療成績
5.今後の課題
5章.下肢麻痺に対するrTMS 治療
1.下肢麻痺と上肢麻痺との相違点
2.ダブル・コ−ンコイルを用いた高頻度rTMS の有用性
3.高頻度rTMS と集中的理学療法併用のプロトコ−ル
4.今後の課題
付.rTMS と併用すべき集中的理学療法とは
6章.症例紹介(TMS 装置の取り扱い解説も含めて)
解 説:TMS 装置の取り扱い(MagPro の場合)
症例1:NEURO-15 における作業療法でADL 指導を重視し、麻痺側上肢運動機能の向上をADL に結びつけた症例
症例2:NEURO-15 終了後、外来でrTMS 治療を継続することで、書字動作が自立し復職を果たした症例
症例3:2 回のNEURO-15 によって、麻痺側上肢運動機能にさらなる改善を認めた症例
症例4:NEURO-15 によって、上肢機能の改善のみならず、生活意欲が向上した症例
症例5:NEURO-15 によって書字能力が改善した、失調を伴う右上肢麻痺症例
症例6:右前頭葉下前頭回へのrTMS によって、音韻処理過程が改善したと考えられた症例
症例7:延髄梗塞後の嚥下障害に対して、両側rTMS と集中的嚥下リハを施行した症例
7章.これからのrTMS 治療
1.BoNT-A 併用療法
2.レボドパ併用療法
3.他の刺激modality の実用性
索引
商品詳細
著者 | 安保 雅博 /角田 亘 |
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出版社 | 金原出版 |
発刊年 | 2013年06月 |
ISBN | 978-4-307-75037-0 |
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