脳卒中機能評価・予後予測マニュアル
販売価格: 4,950円(税込)
商品詳細
まずは予後予測を立ててみよう!
脳卒中の機能予後予測は、リハビリのゴール設定や入院治療期間の設定に極めて重要である。本書は、リハビリに携わる医師ならびに療法士に向けて、まず予後予測のために必要となる機能評価法について解説、それを踏まえてより実践的な予後予測ができるように、従来から最新の予後予測法を幅広く取り上げた。また代表的な症例を通して、具体的な臨床応用の実例を紹介。常に予後予測が求められるリハビリスタッフ必見の書。
《目次》
第I部 予後予測のための脳卒中機能評価
第1章 予後予測のための機能評価の基礎
1 QOLの医療
2 リハ医療における論争の原因
3 機能評価の重要性
4 優れた機能評価法を使う意義
5 CI療法から考察する機能評価法
第2章 脳卒中の機能評価概論
1 機能評価とは
2 機能評価法の選択にあたって
3 評価の目的
4 障害のレベル
5 簡便性
6 データの共有
7 評価尺度の特性
8 信頼性
9 妥当性
10 感度と特異度
第3章 ADL評価
1 脳卒中治療ガイドライン
2 PULSES Profile
3 Barthel Index
4 FIM
5 modified Rankin Scale
第4章 総合評価
1 急性期の評価
2 SIAS
第5章 高次脳機能の評価
1 スクリーニング検査
2 前頭葉機能障害
3 言語障害
4 視空間失認
5 失行
6 失認
7 記憶障害
第6章 感覚・運動・反射の評価
1 感覚
2 運動機能
3 反射
第7章 上肢機能の評価
1 SIAS-Motor
2 FMA
3 ARAT
4 WMFT
5 MAL
第8章 下肢・体幹,歩行の評価
1 下肢・体幹の評価
2 歩行の評価
第9章 評価が困難なときの工夫
1 重度の患者における座位姿勢・体幹機能の記述方法
2 座位バランス・上肢機能
3 下肢の協調性と分離の状態
4 下肢と体幹機能
5 床上動作・生活関連動作
6 症例呈示
第10章 Rehabilitation Assessment System(RAS)
第11章 機能評価研究のめざすべき方向
1 機能評価研究の重要性
2 機能評価の普及度
3 機能評価研究の方向性
第II部 脳卒中機能予後予測
第1章 予後予測総論
1 予後予測の必要性
2 予後予測の方法
3 既存の帰結研究を臨床応用することの限界
4 帰結研究に用いられる研究デザイン
5 帰結研究に使用される統計用語と手法
第2章 従来の予後予測法
1 代表的な帰結研究とその適用方法
2 予後に影響を与える因子
3 ADLの予後予測
4 歩行能力の予後予測
5 上肢機能の予後予測
6 その他の機能の予測
第3章 合併症の予測
1 脳卒中後の合併症と予測の必要性
2 脳卒中後の生命予後
3 合併症の内容
4 合併症を予測する因子
5 脳卒中後に多くみられる合併症
第4章 最新の予後予測法
1 はじめに
2 急性期の脳卒中の予後予測
3 くも膜下出血の予後予測
4 嚥下障害の予後予測
第5章 対数予測,ADL構造解析,自宅復帰率
1 はじめに
2 FIMを用いた評価
3 FIMによる脳卒中ADL予後予測法
4 脳卒中患者のADL構造解析
5 自宅復帰率
第6章 最近の研究動向-MRI拡散テンソル法画像(DTI)
1 はじめに
2 簡単な脳の見方
3 MRI拡散テンソル法(DTI)
4 大脳脚FA値と片麻痺患者の長期予後
5 おわりに
第III部 予後予測の実践事例
症例1 上肢機能の予後予測-急性期の運動麻痺が重度な脳出血例
1 症例情報
2 麻痺側上肢機能の評価
3 画像所見からの予測
4 臨床所見からの予測
5 脳卒中の予後に対する大規模cohort studyを利用した予測
6 予測のまとめ
7 治療
8 第176病日における上肢機能評価
9 結果
10 考察
症例2 上肢機能の予後予測-急性期の運動麻痺が軽度な脳梗塞例
1 症例情報
2 麻痺側上肢機能の評価
3 画像所見からの予測
4 臨床所見からの予測
5 脳卒中の予後に対する大規模cohort studyを利用した予測
6 予測のまとめ
7 治療
8 第177病日における上肢機能評価
9 結果
10 考察
症例3 上肢機能の予後予測
-慢性期において,neuro-science based rehabilitationを実施した例
1 症例情報
2 麻痺側上肢機能の評価
3 画像所見からの予測
4 臨床所見からの予測
5 脳卒中の予後に対する大規模cohort studyを利用した予測
6 予測のまとめ
7 治療
8 第243病日における上肢機能評価
9 第482病日における上肢機能評価(CIMTから8か月後の評価)
10 結果
11 考察
症例4 歩行とADLの予後予測-脳出血
1 症例情報
2 予後予測の実際
症例5 歩行とADLの予後予測-脳梗塞
1 症例情報
2 予後予測の実際
症例6 歩行とADLの予後予測-くも膜下出血
1 症例情報
2 予後予測の実際
症例7 自宅復帰率の予測
1 症例情報
2 予後予測の実際
3 考察
第IV部 評価マニュアル
第1章 Motor Activity Log(MAL)
1 日本語版MALについて
2 原典
3 動作項目
4 尺度(順序尺度)
5 評価用紙
6 評価方法
第2章 Wolf Motor Function Test(WMFT)
1 日本語版WMFTについて
2 原典
3 必要機材
4 評価を行う際の注意点
5 評価項目
6 評価方法
付録1 すぐに役立つFIM活用法
付録2 海外の評価表をもとにした日本語版の作成
1 日本語版作成に関する許可の申請
2 順翻訳
3 逆翻訳
4 整合性の検討
5 日本語版の検討・修正
6 臨床的有用性の検討
7 日本語版の完成
索引
商品詳細
著者 | 道免 和久【編集】 |
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出版社 | 医学書院 |
発刊年 | 2013年06月 |
ISBN | 978-4-260-01759-6 |
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