てんかん診療のクリニカルクエスチョン200(改訂第2版)
販売価格: 6,820円(税込)
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てんかん診療の現場で日頃気になる点や疑問点を200のクエスチョンにまとめ,エキスパートが詳しく回答・解説した決定版.(1)概念,(2)症状,(3)脳波検査,(4)その他の検査,(5)診断,(6)薬物療法,(7)抗てんかん薬の副作用,(8)てんかん外科,その他の治療,(9)日常生活の9つの大枠に分けて掲載し,付録には読んでおくべき書籍や論文を紹介.前版よりクエスチョンを増やし,新規薬剤やガイドラインなど,最新知見を網羅した必読の一冊
【目次】
Contents
てんかん診療のクリニカルクエスチョン200〔改訂第2版〕
改訂第2版の序
初版の序
執筆者一覧
Chapter 1 てんかんの概念
Q001 てんかんの定義は?
Q002 てんかんの有病率と発症率は?
Q003 てんかんの原因は?
Q004 てんかんの予後は?
Q005 てんかんは遺伝する?
Q006 てんかん発作の種類は? てんかん症候群が特定できる発作型は?
Q007 てんかん症候群とは? 現在国際的に用いられている分類は?
Q008 睡眠関連てんかんとは?
Q009 難治てんかんとは?
Q010 てんかん重積とは?
Q011 破滅型てんかん(catastrophic epilepsy)とは?
Q012 てんかん発作で死亡することはある? てんかん患者の突然死とは?
Q013 発作を繰り返すとてんかんは治りにくくなる?
Q014 発作を繰り返すと知能が低下する?
Q015 成人してからてんかんのために脳機能が悪化することがある?
Q016 てんかん発作が抑制されると脳機能は回復する?
Q017 熱性けいれんは将来てんかんになる?
熱性けいれんを繰り返す例は治療する?
Q018 新生児期・乳児期に発症するてんかんの特徴は?
Q019 幼児期・学童期に発症するてんかんの特徴は?
Q020 思春期に発症するてんかんの特徴は?
Q021 30歳代以降発症のてんかんは珍しい?
Q022 高齢期に発症するてんかんの特徴は?
Q023 高齢になるとてんかんは軽くなる?
Q024 てんかんガイドラインとは?
Chapter 2 てんかんの症状
Q025 初診時の発作症状の聴取のコツは?
Q026 家族への発作観察の指導のコツは?
Q027 家族歴の聴取のポイントは?
Q028 てんかんのフォロー中に発作が起こったときの対応のポイントは?
Q029 前兆とは? 前駆症状とは?
Q030 自動症とは?
Q031 側方性を示す発作症状は?
Q032 発作後の麻痺(Toddの麻痺)とは?
Q033 単純部分発作と複雑部分発作の違いは?
Q034 二次性全般化発作とは? 全般性強直間代発作との区別は?
Q035 強直間代発作,強直発作,間代発作の違いは?
Q036 定型欠神と非定型欠神発作の違いは? 複雑部分発作との違いは?
Q037 ミオクロニー発作とてんかん性れん縮の違いは?
Q038 脱力発作と失立発作の違いは?
Q039 発作型は年齢とともに変わる? 発作型が変わると治療も変わる?
Q040 発作の起こりやすい誘因とは? 自己誘発発作とは?
Q041 心理的ストレスで発作は増える?
Q042 発熱時に発作は増える? 発熱時の治療は?
Q043 発作の起こりやすい時間帯はある?
Q044 月経,妊娠,産後に関連して発作は増える?
Q045 てんかんと精神遅滞の関連は?
Q046 精神発達遅滞のない症候性全般てんかんはある?
Q047 てんかんと自閉症との関連は?
Q048 てんかん児には多動症状がある?
Q049 てんかんをもつ人に精神病は多くみられる?
Q050 てんかんに特有な性格傾向はある?
Q051 てんかんをもつ人は攻撃性や暴力傾向がある?
Chapter 3 てんかんの脳波検査
Q052 初回の脳波検査時に注意すべきことは?
Q053 閃光刺激を行うときの注意点は?
Q054 過呼吸賦活を行うときの注意点は?
Q055 眠らない子ども,成人,高齢者で睡眠脳波を記録するコツは?
Q056 脳波に異常が出ないてんかんはある?
Q057 てんかん性異常波があってもてんかんでない場合がある?
Q058 脳波判読は症例についての情報を知らないまま行う?
Q059 てんかん性異常波と誤りやすい波形は?
Q060 脳波所見からてんかんの重症度が予測できる?
Q061 全般てんかんで局在性の異常波が出現することがある?
部分てんかんで全般性の異常波が出現することがある?
Q062 広範性異常波の振幅に部位差や左右差があるとき,局在性所見とみなす?
Q063 部分てんかんで広範性異常波だけのことはある?
Q064 抗てんかん薬は脳波を変化させる?
Q065 抗てんかん薬を変更したら脳波検査をする?
薬物変更後にどれくらい時間が経過してから検査をする?
Q066 発作終了後に脳波検査をしたほうがよい?
Q067 外来通院中はどれくらいの間隔で脳波検査を行う?
Q068 脳波所見と臨床症状が合わないことがある?
合わないときはどちらを優先して診断する?
Q069 発作の観察とビデオ脳波モニタリングの注意点は?
Q070 ビデオ・脳波同時記録による心因性非てんかん性発作(PNES)の診断の注意点は?
Chapter 4 てんかんのその他の検査
Q071 てんかん初診例に行う検査は?
Q072 救急車で来院した例に行うべき救急検査は?
Q073 頭部CT検査とMRI検査はどのように使い分ける?
Q074 てんかんに行うMRI検査の撮影条件は?
Q075 以前にMRIを撮影した例に再度撮影を勧めるのはどんなとき?
Q076 内側側頭葉てんかん疑い例に行うMRIは?
Q077 笑い発作をもつ例に行うMRI検査の撮影条件は?
Q078 脳波検査と脳磁図検査の違いは?
Q079 頭部SPECT検査はどんなときに行う?
発作間欠期,および発作時SPECTの意義と限界は?
Q080 頭部PET検査はどんなときに行う? 発作間欠期PETの意義と限界は?
Q081 外来通院中の血液検査はどのくらいの頻度で行う?
Q082 通院患者の採血の時間はいつがよい?
Q083 発作時プロラクチン上昇が心因性非てんかん性発作(PNES)の鑑別に役立つ?
Q084 てんかんにどんな神経心理検査が必要?
Q085 側頭葉の機能評価に有用な心理検査は?
Q086 前頭葉の機能評価に有用な心理検査は?
Q087 頭頂葉の機能評価に有用な心理検査は?
Q088 側頭葉てんかんで前頭葉機能が低下することはある?
Chapter 5 てんかんの診断
Q089 失神との鑑別法は?
Q090 片頭痛との鑑別法は?
Q091 心因性非てんかん性発作(PNES)との鑑別法は?
Q092 パニック発作との鑑別法は?
Q093 ナルコレプシーや睡眠時随伴症との鑑別法は?
Q094 泣き入りひきつけとの鑑別法は?
Q095 急性脳炎・脳症との鑑別法は?
Q096 自己免疫性脳炎関連てんかんとは?
Q097 認知症と一過性てんかん性健忘の鑑別法は?
Q098 頭部外傷後のてんかんとは?
Q099 脳血管障害後のてんかんとは?
Q100 脳外科手術後のてんかんとは?
Q101 アルコールによるてんかん発作との鑑別法は?
Q102 薬物惹起性けいれん発作とは?
Chapter 6 てんかんの薬物治療
Q103 1回だけのてんかん発作は治療しない?
次回受診の有無も含め,どのように指導する?
Q104 数年に1回程度の発作の治療は?
Q105 てんかんの薬物治療の原則は?
服薬回数は? 処方日数は? 食前の服用でもよい?
Q106 抗てんかん薬処方に禁忌はある?
Q107 抗てんかん薬のジェネリック医薬品はどう扱う?
Q108 発作型やてんかん症候群と有効な薬剤との関連は?
Q109 部分てんかんか,全般てんかんか不明なときの治療は?
Q110 新規抗てんかん薬の使い方は?
Q111 抗てんかん薬を増量するときの注意は?(増やす速度は? 副作用が出るまで
増やす? 最大有効血中濃度まで増やす?)
Q112 抗てんかん薬を減量するときの注意は?(一度に減らしてよい?)
Q113 抗てんかん薬は耐性が生じる?(効果が減弱したときの対応は?)
Q114 有効な抗てんかん薬を減量するとすぐに発作が増える?
(時間がたってから増える?)
Q115 抗てんかん薬を中止する基準は?
Q116 1回分の服薬を忘れてしまったときの対処法は?
Q117 間違えて1日分を1回で服用してしまったときの対処法は?
Q118 服薬後に嘔吐してしまったときの対処法は?
Q119 抗てんかん薬の併用療法の原則は?
(併用を考慮する時期は? 作用機序の異なる薬物を併用する?)
Q120 抗てんかん薬同士の相互作用は? 血中濃度の変化は?
Q121 抗てんかん薬と市販薬を併用するときの注意は?(血中濃度の変化は?)
Q122 バルプロ酸とその徐放剤はどのように使い分ける?
Q123 べンゾジアゼピン系抗てんかん薬とバルビツール酸系抗てんかん薬の使い方は?
Q124 フェニトインを使用する際の注意点は?
Q125 急性身体疾患が生じたときに抗てんかん薬は中止する?
Q126 透析中の抗てんかん薬投与の注意点は?
腎不全・透析が抗てんかん薬に与える影響について
Q127 血中濃度測定の意義は? 有効血中濃度とは?
Q128 薬を飲みたがらない子どもへの対処法は?
Q129 シロップの使い方のポイントとコツは?
Q130 坐薬の使い方のポイントとコツは?
Q131 治療を拒否する成人患者への対応は?
Q132 てんかんと不安症状をあわせもつ患者への治療は?
Q133 ジアゼパムが処方されているてんかん例で,不安発作がみられたときには
別の抗不安薬を用いる?
Q134 てんかんと抑うつ状態をあわせもつ例の治療は?
抗うつ薬を併用する際の注意点は?
Q135 てんかんと精神病症状をあわせもつ例の治療は?
抗精神病薬を併用する際の注意点は?
Q136 ゾテピンとてんかん発作(てんかん例にゾテピンは禁忌か?)
──精神病をもつ人のてんかん発作例とてんかんをもつ人の精神病例
Q137 てんかん例における重篤な精神症状に電気けいれん療法を行う?
Chapter 7 抗てんかん薬の副作用
Q138 抗てんかん薬による致死的副作用はある?
Q139 抗てんかん薬投与後早期に出現する副作用は?
Q140 抗てんかん薬の慢性投与による副作用は?
Q141 原因薬剤を中止しても軽快しない副作用はある?
Q142 抗てんかん薬が発作を増悪させることはある?
抗てんかん薬を減量して発作が減ることはある?
Q143 腎機能や電解質への影響は?
低ナトリウム血症はどの程度の数値まで経過観察でよい?
Q144 血液・造血器への影響は?
血球減少症はどの程度の数値まで経過観察でよい?
Q145 肝機能への影響は? (バルプロ酸でアンモニアが上昇する機序は?)
Q146 抗てんかん薬による皮疹の特徴は? 発現時期,症状,治療,予後,予防は?
Q147 副作用として生じる眼症状は?
Q148 妊娠を希望する患者へのアドバイスは?
薬物の調整は? 葉酸の使用法は?
Q149 服薬中に妊娠してしまったら?
Q150 出産時のアドバイスは? ビタミンKの使用法は?
Q151 授乳は大丈夫? 人工乳とする判断基準は?
Q152 避妊を希望する女性において考慮することは?
Q153 美容上の問題となる副作用はある?
Q154 女性ホルモンへの影響は?
Q155 抗てんかん薬による眠気にどう対処する?
Q156 抗てんかん薬の精神面への有害作用は?
Chapter 8 てんかん外科,その他の治療
Q157 小児例でどのような場合に外科治療を考える? 乳幼児例では?
手術決定の判断基準は?
Q158 成人例でどのような場合に外科治療を考える? 高齢者例では?
手術決定の判断基準は?
Q159 手術前に行う検査は?
Q160 どんな手術法がある?
Q161 緩和手術とは?
Q162 左側と右側で内側側頭葉てんかんの手術は異なる?
Q163 手術中にも脳波検査を行う?
Q164 てんかんの外科治療の合併症は? 患者および家族への説明は?
Q165 外科治療前に服用していた抗てんかん薬は? 薬物が中止できる率は?
Q166 術後に出現することの多い精神症状は?
Q167 一般の脳外科手術後にも抗てんかん薬を使用する?
Q168 迷走神経刺激療法とは?
Q169 てんかんの磁気刺激療法とは?
Q170 てんかんの代替療法(バイオフィードバック療法)とは?
Q171 ACTH療法とは?
Q172 ケトン食療法とは?
Q173 てんかんに心因性非てんかん性発作をあわせもつ例の治療法は?
Q174 てんかん発作のときは救急車を呼んだほうがよい?
Q175 救急車で来院したときの入院適応は?
Q176 発作後のもうろう状態を速やかに終わらせる方法はある?
Q177 専門医にはいつ,どのように紹介すればよい?
Q178 てんかん専門看護師とはどのような資格?
Q179 てんかん臨床における心理士の役割とは?
Q180 日本と比べて,英国や欧州のてんかん治療の違いは?
Chapter 9 てんかんの日常生活
Q181 子どもへの病名告知はどうする
Q182 家族への心理教育のポイントとコツは?
Q183 学校の教員には病名を伝える?
Q184 発作が起こった日は学校を休ませる?
Q185 スポーツ活動への参加はどのように指導する?
Q186 食事中に発作を起こしたときの注意点は?
Q187 学校でのプール参加はどのように指導する? 海水浴やマリンスポーツは?
Q188 予防注射はどうする?
Q189 入浴時の注意点は?
Q190 テレビゲームは禁止すべき?
Q191 睡眠時間や生活リズムの指導のポイントとコツは?
Q192 発作や障害をもつ子どもの学校の選択はどう指導する?
Q193 転倒発作があるときはヘッドギアを着用させる?
Q194 てんかんのキャリーオーバー問題とは?
Q195 車の運転への指導のポイントとコツは?
Q196 飛行機に乗るときの注意点は?
Q197 海外旅行へ行くときのアドバイスは?
Q198 てんかん協会とはどのような団体?
Q199 てんかん患者が使える社会資源とは?
Q200 てんかんの診療ネットワークシステムとは?
付録
てんかん診療の初学者が読んでおくべき書籍や論文
索引
和文索引
欧文索引
数字索引
あとがき
【Mini Lecture】
●急性症候性発作とは?
●純粋睡眠てんかんとは?
●非けいれん性てんかん重積状態(non-convulsive status epileptics;NCSE)
●表現促進現象
●てんかん発作分類に関する変更(2010年)
●高密度脳波とは 88
●一般病院におけるミニマルな脳波ビデオモニタリングシステムと包括診療
●脳波ワークショップを開催しよう
●HFOとは? 128
●不適切運転への罰則が強化される?
●医薬品副作用被害救済制度とは?
【One Point Advice】
●“初発の全身けいれん”の患者が来たときのピットフォール
●大脳半球内側付近のてんかん原性焦点が左右どちらにあるかは注意を要する
●抗てんかん薬減量の匙加減――ちょっとしたコツ
●乳幼児の難治症例の発作根治のためには
商品詳細
著者 | 松浦 雅人 |
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出版社 | 診断と治療社 |
発刊年 | 2013年11月 |
ISBN | 978-4-7878-2067-9 |
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