無症候性脳血管障害を解く 【脳神経外科診療プラクティス 5】
販売価格: 20,900円(税込)
商品詳細
脳神経外科が扱う無症候性脳血管障害の中で,特に重要なものに絞って,実際の診療の流れに沿うような形で,進歩の著しい画像診断による発症前診断と症候化のメカニズム,リスクファクターの管理,内科治療の管理,外科,血管内治療などの介入の適応などのエッセンスを豊富なイラストをもとに解説した.
【目次】
I. 総説-「無症候性」の概念-
1.無症候性脳血管障害を解く─先制医療,適確医療の観点から─
II. 無症候性脳血管障害のリスクファクター
1.総論─無症候性脳血管障害のリスクをどう捉えるか─
2.性差
3.高血圧─内服薬選択のコツ─
4.糖尿病─内服薬選択のコツ─
5.脂質異常症─内服薬選択のコツ─
6.喫煙
7.冠動脈病変─心脳連関とは?─
8.慢性腎臓病─脳腎連関とは?─
9.遺伝子異常
10.バイオマーカー
III. 無症候性脳血管障害のイメージング
-症候化のメカニズムを解く-
1.総論─無症候性脳血管障害のイメージングの選定─
2.イメージングのリスク評価─造影剤と腎機能─
3.MRI─現状と未来─
4.MRI─大脳白質病変,認知症─
5.MRI─無症候性脳梗塞─
6.MRI─無症候性脳出血─
7.MRI─ivy sign─
8.MRI血管撮像─適応と限界─
9.MRIプラーク診断─どのように活用するか?─
10.超音波検査
11.経頭蓋ドプラ
12.カテーテル脳血管撮影
13.CT─機種の選定と読影のポイント─
14.CT血管造影─現状と未来─
15.PET/SPECT─脳循環代謝─
16.OCT,VH-IVUS
17.FDG-PET─炎症を可視化する─
18.分子イメージングの応用
19.computational fluid dynamics
IV. 無症候性脳血管障害の内科治療と管理
1.脳ドック受診─高リスク患者への対応─
2.無症候性脳血管障害の内科治療─総論
3.無症候性脳血管障害が見つかったらどうするか?
─イメージングをどう活用し,病態を理解,管理するか?
a.微小出血を持つ患者への対応
b.poly-vascular diseaseを持つ患者への対応
c.高次脳機能障害を持つ患者への対応
d.無症候性病変をどう追跡し,治療適応を判断するか?
4.無症候性脳血管障害を合併した患者の周術期管理
V. 各論-外科治療,血管内治療の適応決定-
1.頸動脈狭窄症
a.無症候性狭窄の成因と病態
b.無症候性狭窄の診断
c.無症候性狭窄の内科治療
d.無症候性狭窄の手術適応
e.大規模臨床試験の概要─ACST,ACAS─
f.頸動脈内膜剝離術─手技の実際と合併症回避のコツ─
g.頸動脈ステント留置術─手技の実際と合併症回避のコツ─
2.頭蓋内狭窄
a.無症候性頭蓋内狭窄の診断
b.無症候性頭蓋内狭窄の治療方針
3.未破裂脳動脈瘤
a.脳動脈瘤発生・増大と破裂のメカニズム
b.スクリーニング
c.内科治療
d.自然歴─大規模研究からわかったこと─
e.クリッピング─手技の実際と合併症回避のコツ─
f.コイル塞栓術─手技の実際と合併症回避のコツ─
g.治療後の高次脳機能,quality of life
4.海綿状血管腫
a.成因と自然歴
b.画像診断
c.治療方針
5.脳動静脈奇形
a.成因と自然歴
b.画像診断
c.外科治療
d.塞栓術
e.定位放射線治療
f.大規模臨床研究─ARUBA Study─
6.硬膜動静脈瘻
a.成因と自然歴
b.画像診断
c.治療方針─治療選択と時期─
7.もやもや病
a.画像診断
b.遺伝因子と発症リスク評価
c.自然歴─発症リスク評価と合併症回避のコツ─
8.脳血管解離
9.脳静脈洞血栓症
VI. 無症候性脳血管障害が与える影響
1.高次脳機能障害
2.Quality of life
3.医療経済効果─費用対効果を考えよう
索引
商品詳細
著者 | 飯原弘二【九州大学教授】 |
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出版社 | 文光堂 |
発刊年 | 2015年05月 |
ISBN | 978-4-8306-2405-6 |
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