臨床てんかん学
販売価格: 16,500円(税込)
商品詳細
臨床で“使える”てんかんのエンサイクロペディア、待望の刊行
小児科、神経内科、脳神経外科、精神科などの複数の診療科で扱われながら、複雑な病態生理をもつことにより、臨床家と研究者双方の関心を惹いているてんかん。その基礎医学、症候学、診断、検査、治療、そして患者のケアまで、エキスパートの編集・執筆により、数多くの情報を網羅したエンサイクロペディアがここに刊行。進歩著しいてんかん学の現在を標し、また未来を示すマイルストーンといえる1冊。
【目次】
第1章 歴史的展望
A 欧米におけるてんかんの歴史
B 日本におけるてんかんの歴史
C てんかん分類の歴史
D てんかん外科の歴史
第2章 てんかんの疫学
第3章 てんかんの病理学
A 海馬硬化
B 大脳異形成
C てんかん原性脳腫瘍
D 周産期脳障害,頭部外傷,脳血管障害
E その他
第4章 てんかんの生理学
A てんかん原性とは何か
B てんかんにかかわるイオンチャネル
C てんかんにかかわるシナプス伝達物質と受容体
D 脳内環境のホメオスターシス
E 焦点性てんかんの神経機序
F 欠神てんかんの神経機序
第5章 てんかんの遺伝学
A 遺伝・遺伝子関係の用語解説
B 遺伝性疾患の種類と対応するてんかん関連疾患
C メンデル(Mendel)型の遺伝を示さない一般のてんかんにおける
遺伝性の標準的な説明
D 多因子遺伝あるいはtrait markerが不明なその他のてんかん症候群
第6章 徴候・訴えから考える鑑別診断
A 訴えをいかにして病歴にするか
B 発症年齢(新生児,乳児,幼児,学童,思春期,高齢者)
C 初発・急性期
D けいれん
E 脱力・転倒
F 笑う・泣く
G 意識障害・認知障害
H 主観的訴え
第7章 てんかん発作の症候学
A てんかん発作,てんかん症候群,てんかん大分類
B 局在論からみたてんかん発作
C 発達からみたてんかん発作
D てんかん発作各論:1 自己終息型てんかん発作・発作分類
E てんかん発作各論:2 てんかん発作重積状態
第8章 器質的・構造的病因など
A 頭部外傷(外傷性てんかん)
B 脳炎
C 代謝・内分泌・自己免疫疾患
D 認知症
E 脳血管障害
F 先天奇形
G 自閉症とてんかん
H 周産期障害
I 脳腫瘍
J 薬物,薬物離脱
第9章 精神・行動随伴症状
A 疫学
B 注意欠如多動性障害および広汎性発達障害
C 精神病,気分障害,その他
第10章 検査
A 脳波
B 画像検査
C 心理学的検査
D 血液検査
第11章 てんかんおよびてんかん類似症候群
A 特発性全般てんかん
B 年齢依存性焦点性てんかん
C てんかん性脳症
D 年齢非依存性焦点性てんかん
E 反射てんかん
F その他のてんかん症候群
G 急性症候性発作
H 状況依存性機会性けいれん
I 進行性ミオクローヌスてんかん
J てんかん類似症候群
K てんかんを主たる症状としメンデル型遺伝を示す疾患
L 遺伝子変異がてんかんだけでなく脳症も生ずるか,遺伝子変異が脳の形態異常を
もたらしそれが間接的にてんかんの原因となる疾患
第12章 薬物療法
A 抗てんかん薬の選択
B 抗てんかん薬の吸収から排泄まで
C 薬物相互作用
D 作用機序
E 副作用
F 催奇形性,授乳,子どもへの影響
G 薬物療法の終結
H 薬剤抵抗性の機序
I 抗てんかん薬(経口)
J 抗てんかん薬(注射剤)
K 副腎皮質刺激ホルモン,免疫グロブリン
L その他
M てんかん発作の閾値を下げる薬剤
N 特に併用に注意すべきその他の薬物
第13章 てんかん外科手術
A 薬剤抵抗性と手術適応
B 術前検査とインフォームド・コンセント
C 主要な術式
D 病態ごとに適した手術術式と手術予後
E 外科手術後のQOL
第14章 その他の治療法
A ケトン食
B 迷走神経刺激療法(VNS)
C 脳電気刺激療法と三叉神経刺激療法
D バイオフィードバック療法
E 局所脳冷却法と定位的レーザー焼灼法
第15章 ライフステージによる課題とその対処法
A 乳幼児期
B 学童期
C 思春期・青年期
D 高齢者
E QOLを決定しているものは何か
第16章 医療連携
A てんかんネットワーク
B キャリーオーバーの連携
C 社会資源の活用
D 包括的治療
第17章 ガイドラインの特徴と使い方
A 日本てんかん学会
B 日本神経学会
索引
商品詳細
著者 | 兼本浩祐/丸 栄一/小国弘量/池田昭夫/川合謙介 |
---|---|
出版社 | 医学書院 |
発刊年 | 2015年11月 |
ISBN | 978-4-260-02119-7 |
Facebookコメント