パーキンソン病外来 【神経内科外来シリーズ 2】
パーキンソン病外来 【神経内科外来シリーズ 2】
販売価格: 7,700円(税込)
商品詳細
- 神経内科医が接する機会の多い神経疾患(頭痛、認知症、パーキンソン病、てんかん、脳卒中)の外来診察に必要なノウハウを、シェーマ、フローチャートなどを多用しコンパクトにまとめて解説しているシリーズ。
今回は、「パーキンソン病」を取り上げる。超高齢社会をむかえ、パーキンソン病患者は増えつつあり、今後外来でも診療の機会が増えていくと考えられる。外来で必要な基本的知識、外来の基本的な流れを解説した後、パーキンソン病のさまざまな症状に対する治療をCase Studyをとおして学べるようになっている。また合わせてガイドラインに基づく治療が身につけられるようにした。パーキンソン病外来の基本が身につく1冊である。 - 【目次】
- I パーキンソン病についての基礎知識
パーキンソン病とは 山元敏正
はじめに
PDの疾患概念
PDの原因
パーキンソン病の疫学 野村哲志ほか
はじめに
有病率、罹患率とは
パーキンソン病の有病率
パーキンソン病の罹患率
パーキンソン病の性差
パーキンソン病の予後
パーキンソン病の病型による相違
早期のパーキンソン病スクリーニング方法
パーキンソン病の病理 齊藤祐子
はじめに
パーキンソン病の病理の基本
Lewy bodyの病理がみられる部位と症状との関連
Lewy小体病理の伝播
まとめ
遺伝性パーキンソン病 波田野 琢ほか
はじめに
常染色体優性遺伝性パーキンソン病
常染色体劣性遺伝性パーキンソン病
Glucocerebrosidaseとパーキンソン病
II 外来診察の進め方
問診のポイント 野川 茂
はじめに
運動症状
非運動症状
社会的活動度
診察 三輪英人
はじめに
運動症状の評価
認知機能の評価
運動症状と診断基準・評価スケール 前田哲也
はじめに
運動症状
診断基準
評価スケール
おわりに
非運動症状と評価スケール 高橋一司
パーキンソン病の非運動症状
パーキンソン病の発症時/発症前駆期の非運動症状
自律神経症状
睡眠障害
精神・認知・行動障害
感覚障害
その他
ウェアリング・オフ現象に伴う非運動症状の増悪(nonmotor fluctuations)
検査 高橋一司
基本的な考え
MIBG心筋シンチグラフィー検査(MIBG)
ドパミントランスポーター(DAT)スキャン検査
鑑別診断:多系統萎縮症 渡辺宏久ほか
多系統萎縮症の概念
外来における診断の留意点
外来における画像検査
鑑別診断:進行性核上性麻痺 森 秀生
はじめに
こんな病歴のときにPSPを疑う
PSPが疑われるときの診察のポイント
鑑別診断と検査
薬物治療と対処方針
鑑別診断:大脳皮質基底核変性症 森 秀生
はじめに
こんな病歴のときにCBDを疑う
CBD(CBS)が疑われるときの診察のポイント
診断のための臨床検査
薬物治療と対処方針
鑑別診断:Lewy小体型認知症 波田野 琢ほか
はじめに
Lewy小体型認知症の診断基準および診断のポイント
Lewy小体型認知症の治療
鑑別診断:脳血管性パーキンソニズム 藤岡伸助ほか
はじめに
疫学
臨床症状
検査・診断
治療
予後
鑑別診断:正常圧水頭症 藤岡伸助ほか
はじめに
疫学
臨床症状
検査
診断
治療・予後
鑑別診断:薬剤性パーキンソニズム 藤岡伸助ほか
はじめに
疫学
臨床症状
検査・診断
治療・予後
外来診療のポイント 藤本健一
はじめに
病名告知
初期診療のコツ
進行期診療のコツ
III 外来治療の進め方
薬物療法:運動症状に対する薬物療法 吉岡 勝ほか
パーキンソン病の病態進行に応じた治療の選択
早期治療
パーキンソン病治療薬の特徴
進行期治療
薬物療法:精神症状に対する薬物療法 柏原健一
はじめに
幻覚・妄想
うつ
睡眠障害
薬物療法:自律神経症状に対する薬物療法 渡辺宏久ほか
パーキンソン病で認める自律神経症状とその特徴
消化器(便秘など)
心血管系(起立性低血圧)
排尿・性機能
発汗障害
リハビリテーション 林 明人
はじめに
リハビリテーションの意味
リハビリテーションの種類・方法
重症度によるリハビリテーションの目標と介入方法
リハビリテーションの有効性のエビデンス
リハビリテーションとしての音楽療法
音楽療法前後での携帯歩行計の変化
パーキンソン病の症状・日常生活の問題点の把握
「ブラッシュアップ入院」について
リハビリテーションを継続させるために
脳深部刺激療法の適応・合併症 大山彦光ほか
はじめに
脳深部刺激療法のターゲットとその効果
脳深部刺激療法の適応
日常外来でDBSを考慮するタイミング
患者へのインフォームドコンセントのポイント
周術期の神経内科医の役割
日常外来でのDBS調整
DBSトラブルシューティング
おわりに
IV Case Study:症例を通してガイドラインを学ぶ
50歳代発症の職業運転手の症例 吉岡 勝ほか
60歳代発症の事務職の症例 吉岡 勝ほか
70歳代発症の症例 吉岡 勝ほか
ウェアリング・オフが主体の症例 前田哲也
ジスキネジアが主体の症例 前田哲也
起立性低血圧を呈する症例 山元敏正
重度の便秘を呈する症例 榊原隆次ほか
排尿障害を呈する症例 榊原隆次ほか
REM期睡眠行動異常症を呈する症例 野村哲志ほか
幻覚を呈する症例 柏原健一
重度の幻覚・妄想を呈する症例 柏原健一
アパシーを呈する症例 永山 寛
重度のうつを呈する症例 永山 寛
突発性睡眠を呈する症例 熊谷智昭ほか
日中過眠症を呈する症例 野村哲志ほか
姿勢異常を呈する症例 藤本健一
病的賭博を呈する症例 藤本健一
運動合併症に脳深部刺激が有効であった症例 大山彦光ほか
V 外来診療のpitfall
当初はパーキンソン病と診断されていた多系統萎縮症のパーキンソンフォームの症例 山元敏正
実は薬剤性パーキンソニズムであった症例 藤岡伸助ほか
実はLewy小体型認知症であった症例 野川 茂
実は進行性核上性麻痺であった症例 森 秀生
慢性硬膜下血腫により症状が増悪したパーキンソン病の症例 山元敏正
VI 社会資源の活用法
特定疾患制度、身体障害者制度、介護保険による認定 市川 忠
はじめに
特定疾患制度から難病法への移行
難病法での認定と支援
身体障害者制度
介護保険制度
身体障害サービスと介護保険サービスが重複するとき
まとめ
患者支援組織 市川 忠
はじめに
全国パーキンソン病友の会
パーキンソン病友の会都道府県支部
日本パーキンソン病コングレス
友の会との関係
商品詳細
著者 | 山元 敏正/高橋 一司 |
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出版社 | メジカルビュー社 |
発刊年 | 2016年02月 |
ISBN | 978-4-7583-0383-5 |
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