脳神経外科医が知っておきたい薬物治療の考え方と実際 【脳神経外科診療プラクティス 8】
販売価格: 16,500円(税込)
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わが国の脳神経外科医が欧米と大きく異なる特徴は,手術以外にも術前・術後管理はもちろん,リハビリテーションや外来などを含め,薬物療法にも日常的に関与する点である.これは、総合的に患者の診療を行えるという大きなメリットがある.本書では,多忙な脳神経外科医が診療業務の合間を利用して,日常使用する幅広い薬剤に関する基礎的・臨床的知識の確認ができることを目標に編集した.
【目次】
I. 脳神経外科医がよく診る神経疾患における薬剤の使い方
1.脳血管障害
a.脳梗塞急性期の抗血栓療法
b.心原性脳塞栓症慢性期の抗凝固療法
c.非心原性脳梗塞慢性期の抗血小板薬
【Column】新しい抗血小板薬プラスグレル(商品名:エフィエント)
d.無症候性脳梗塞・白質病変の薬物療法
2.てんかん
a.ガイドラインに基づいた薬物療法
b.年代別の薬物療法の考え方
c.小児てんかん治療の留意点
d.抗てんかん薬の副作用と注意点
e.てんかん重積状態の対応
【Column】NCSE(non-convulsive status epileptics)
f.てんかん治療「やってはいけないこと」
3.Parkinson病
a.ガイドラインに基づいた薬物療法
b.脳深部刺激療法周術期
4.慢性頭痛
a.片頭痛と緊張型頭痛
b.群発頭痛と薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
5.痛み
a.ガイドラインに基づいた痛みのタイプと薬剤
b.各種薬剤の使い分け
c.痛み治療「やってはいけないこと」
6.痙縮とリハビリテーション支援
7.不随意運動
8.髄膜炎
9.認知症
a.ガイドラインに基づいた薬物療法
b.Alzheimer型認知症の病態と薬物療法
【Column】アルツハイマーとレビー
c.Lewy小体型認知症
d.血管性認知症
e.その他─前頭側頭葉変性症,進行性核上性麻痺など─
10.小児の検査や治療に伴う鎮静
II. 脳神経外科で頻用される薬剤の作用機序と使い方
1.抗血小板薬
2.抗凝固薬
3.抗てんかん薬
4.抗Parkinson病薬
5.トリプタン
6.NSAIDs
7.オピオイド
8.抗うつ薬
9.認知症薬
10.漢方薬
11.ホルモン補充薬
12.降圧薬
13.糖尿病薬
14.脂質異常症薬
15.体内薬物代謝の個人差と薬物相互作用
16.小児の薬理学的特徴と注意
17.妊婦の薬理学的特徴と注意
18.高齢者の薬理学的特徴と注意
III. 脳神経外科周術期の薬物療法─理論と実際─
1.抗菌薬の使い方
a.周術期感染予防のための抗菌薬の使い方
b.創感染の予防と治療
【Column】創部ドレッシング材
c.周術期肺炎
d.周術期尿路感染症 土手健太郎・池宗啓蔵
e.薬剤耐性菌対策
f.周術期の抗菌薬「やってはいけないこと」・「やるべきこと」
2.輸液・体液管理の基本
a.周術期の初期・維持輸液
b.周術期の高カロリー輸液
c.周術期の水・電解質管理
d.周術期の輸血・血液製剤
3.消化器疾患への対応
a.周術期に問題となりやすい消化管疾患の予防と対策
b.周術期の血糖管理
c.周術期の肝機能障害
d.周術期の経腸栄養
4.妊婦に脳外科的手術を行う場合の病態生理と周術期管理
5.小児の周術期管理
6.周術期の疼痛コントロール
7.各種薬剤の周術期管理
a.抗血小板薬
b.抗凝固薬
c.向精神薬
d.Parkinson病治療薬
e.周術期のホルモン補充
f.経口糖尿病薬
IV. 薬剤に関する臨床試験
1.薬剤開発から臨床までのプロセス
2.大規模臨床試験論文の読み方
3.医師主導臨床試験の行い方
索引
商品詳細
著者 | 清水宏明(秋田大学教授) |
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出版社 | 文光堂 |
発刊年 | 2016年05月 |
ISBN | 978-4-8306-2408-7 |
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