骨盤・脊柱の正中化を用いた非特異的腰痛の治療戦略
販売価格: 4,180円(税込)
商品詳細
画像ではわからない非特異的腰痛の原因を、再現性の高い徒手検査で鑑別する!
骨盤と脊柱は、不良姿勢や反復荷重によって、容易に機能的非対称となり、蓄積されると非特異的腰痛を引き起こす。しかし、非対称には生来的なものもあり、そのタイプや原因を正確に見極めることが重要となる。本書は、膨大な論文を読み解き、整理し、豊富な臨床経験をもとに構築した最新の治療戦略を示す。鑑別方法、症状に応じた手技の選択など、確かな治療手技を身につけることができる。原因不明の腰痛を減らすための1冊。
【目次】
第1章 骨盤と脊柱は,そもそも構造的に非対称なのか?
I 構造的非対称と機能的非対称は何が違うのか?
1)構造的非対称とは?
2)機能的非対称とは?
II 骨盤の構造的非対称を検証する
1)屍体標本による検討
2)生体CT画像での検討
3)Discussion
III 脊柱の構造的非対称を検証する
1)小児期
2)成人期
3)右胸心と脊柱非対称との関係
第2章 機能的非対称の原因とその影響
I なぜ,機能的非対称が生じるのか?
A 解剖学的下肢長差によって機能的非対称が生じるのか?
B 座位姿勢によって機能的非対称が生じるのか?
C 活動性によって機能的非対称が生じるのか?
D 咬合不全によって機能的非対称が生じるのか?
E 月経困難症によって機能的非対称が生じるのか?
II 機能的非対称はどんな影響を及ぼすのか?
A 腰痛群と健常群における運動パターンの違い
B 立位と座位における運動パターンの違い
C 非対称が腰痛を引き起こすのか? 腰痛が非対称を引き起こすのか?
III 機能的非対称の評価
第3章 なぜ,正中化するのか?
I 骨盤の正中化
A なぜ,骨盤を正中化するのか?
B 骨盤の正中化による臨床効果
II 脊柱の正中化
A なぜ,脊柱を正中化するのか?
B 脊柱の正中化による臨床効果
III 自動運動テストと正中化
第4章 機能的非対称をどうやって見分けるのか? 手技をどう使い分けるのか?
I 自動運動テスト
A 鑑別のポイント
B 鑑別の実際
II 圧痛テスト
A 鑑別のポイント
B 鑑別の実際
III 機能的非対称の分類
A 左骨盤変位
B 右骨盤変位
IV 正中化手技は,自動運動と主訴に応じて選択する
第5章 症状に応じた骨盤・脊柱の正中化手技
I 仙骨前傾を伴う寛骨後方回旋
A 局所所見
B 正中化手技
II 仙骨後傾を伴う寛骨後方回旋
A 局所所見
B 正中化手技
III 寛骨前方回旋
A 局所所見
B 正中化手技
IV 寛骨上方変位(アップスリップ)
A 局所所見
B 正中化手技
V 脊柱非対称
A 局所所見
B 非特異的モビライゼーションを用いた正中化手技
VI 体幹側屈
A 局所所見
B 正中化手技
第6章 ケーススタディ
症例1 急性腰痛症
症例2 産後骨盤痛
症例3 膝関節由来の腰痛(knee spine syndrome)
症例4 頸椎捻挫後の右腰背部痛および頸部痛
症例5 腰椎椎間板ヘルニアによる腰下肢痛
症例6 立方骨症候群による腰背部痛および頸部痛
第7章 下肢長差に関するシステマティックレビュー
I 解剖学的下肢長差の平均値は?
1)左右差
2)性差
3)疼痛との関連性
4)測定方法の相違
II 解剖学的下肢長差が及ぼす影響は何か?
1)骨盤と脊柱のアライメントへの影響
2)脊柱・骨盤帯周囲筋群の過緊張
3)代償作用と腰痛の相関性
III 臨床的に重要な解剖学的下肢長差と環境因子は?
1)症状と相関性のある解剖学的下肢長差とは?
2)解剖学的下肢長差と関連因子
IV 解剖学的下肢長差と機能的下肢長差との関連は?
1)解剖学的下肢長差が生理学的機能に影響するのか?
2)解剖学的下肢長差と歩行分析
3)機能的下肢長差とアライメント非対称
索引
商品詳細
著者 | 荒木 秀明 |
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出版社 | 医学書院 |
発刊年 | 2018年05月 |
ISBN | 978-4-260-03552-1 |
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