脊椎手術 合併症回避のポイント
脊椎手術 合併症回避のポイント
販売価格: 14,300円(税込)
商品詳細
- 若手脊椎外科医が執刀する手術で起こりうる合併症に限定し,構成されている書籍である。起こる頻度の高い合併症,それらを起こしやすい場面(メルクマール:指標)を術式別に取り上げ,イラスト・写真とともに解説している。
各項目は,「なぜ起こるのか」「起こさないために」「起きてしまったら」「オペ時のメルクマール」の見出し4つで構成されている。「オペ時のメルクマール」では最初に[起こしやすい場面:注意するポイント/回避のポイント]を青文字で強調しているので,例:[移植骨の設置時:母床椎体の骨性終板は温存する](移植骨設置位置の不良 より),この部分を見ていくだけでも,その手術で注意しなければいけない合併症の回避ポイントが理解できる。
術式別の合併症情報が一目瞭然になっている本書を,執刀前に是非必見していただきたい。 - 【目次】
- トラブル& メルクマール 頚椎
頚椎椎弓形成術(片開き) 牧 聡,山崎正志
1 術後の頚部痛(軸性疼痛)
2 不適切な除圧幅
3 頭尾側での除圧不足
4 骨溝開削時の硬膜外静脈叢損傷・髄液漏
5 ヒンジ骨折
6 脊髄の後方移動不足
7 C5 麻痺
頚椎後方固定術 -椎弓根スクリュー,外側塊スクリュー 安部哲哉,山崎正志
1 椎弓根スクリューの逸脱
2 椎弓根スクリュー挿入時の椎骨動脈損傷
3 外側塊スクリューによる外側塊の破壊
頚椎椎孔周囲スクリュー 新籾正明
1 固定スクリューの脱転
2 椎孔周囲骨硬化症例でのスクリュー挿入困難
環軸椎後方固定術 山崎正志
1 C1 外側塊スクリュー挿入時の動静脈損傷
2 C2 椎弓根スクリュー・C1-C2 関節貫通スクリュー挿入時の椎骨動脈損傷
後頭骨頚椎後方固定術 山崎正志
1 術後の嚥下障害
2 後頭骨スクリュー挿入時の硬膜損傷,髄液漏,静脈洞損傷
3 C1 後弓切除時の動静脈損傷,硬膜損傷,脊髄障害
頚椎椎間孔拡大術 國府田正雄
1 神経根損傷
2 出血
頚椎前方除圧固定術 相庭温臣
1 食道・後咽頭壁損傷
2 椎骨動脈損傷
3 術後の気道狭窄
4 術後の嚥下障害・嗄声
頚椎後縦靱帯骨化症 前方法 門田 領
1 除圧操作に伴う出血
2 術後の髄液漏
3 移植骨の脱転(長範囲固定における腓骨移植)
頚椎前方椎弓根スクリュー 新籾正明
1 スクリューの椎弓根外逸脱
2 移植骨設置位置の不良
首下がりに対する頚胸椎矯正固定術 國府田正雄
1 不適切な矯正角度
2 術後の嚥下障害
3 C5 麻痺
脊髄空洞症を伴うキアリI 型奇形に対する後頭下減圧術 佐久間 毅
1 展開時の静脈叢損傷
2 不適切な骨切除範囲
3 硬膜形成における難渋
トラブル& メルクマール 胸椎・胸腰椎
胸椎・胸腰椎前方除圧固定術 小谷俊明
1 展開時の肺・胸膜損傷
2 開胸した際の術後呼吸トラブル
3 椎体スクリュー挿入の大血管損傷
胸椎・胸腰椎後方除圧術 船山 徹
1 高位誤認
2 除圧中のMEP 振幅低下
3 硬膜損傷
胸椎・胸腰椎後方除圧固定術 船山 徹
1 椎弓根スクリューの逸脱(脊柱管内および椎体外)
2 椎弓根スクリューの術後バックアウト
3 術後の硬膜外血腫
骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKP 手術 船山 徹
1 セメントの椎体外逸脱
2 術後早期の矯正損失
3 術後早期の隣接椎体骨折
化膿性脊椎炎に対するPED 安部哲哉
1 血管損傷による後腹膜血腫
2 術後の痙攣発作
3 外筒や鉗子による臓器・大血管損傷
腫瘍脊椎骨全摘術 國府田正雄
1 分節動脈損傷
2 インストゥルメンテーション破損
3 硬膜損傷
4 術後の硬膜外血腫
トラブル& メルクマール 腰椎
腰椎前方固定術 大鳥精司
1 腰椎部の大血管損傷
2 腹膜損傷,腹壁瘢痕ヘルニア,逆行性射精
側方進入腰椎前方固定術(OLIF) 折田純久
1 展開時の腹膜損傷
2 分節動静脈損傷
3 尿管損傷
4 ケージ挿入時の終板損傷
側方進入腰椎前方固定術(XLIF) 安部哲哉
1 後腹膜腔における下行結腸・上行結腸の損傷
2 腰神経叢損傷,動脈損傷
3 前方線維輪(ALL)損傷,終板損傷
経大腰筋側方アプローチを応用した椎体置換術 佐久間 毅
1 分節動静脈損傷
2 不適切なケージ設置
腰椎椎間板ヘルニア摘出術(Love 法) 折田純久
1 硬膜外静脈叢からの出血
2 硬膜損傷
3 不適切な開窓幅
4 前方線維輪(ALL)の穿破
腰部脊柱管狭窄症に対する後方除圧術 青木保親
1 硬膜損傷
2 椎間関節損傷
腰椎後方除圧術(MED) 青木保親
1 Tubular・retractor の不適切な設置(高位誤認含む)
2 硬膜損傷
3 術後の硬膜外血腫
腰椎後側方固定術(PLF) 宮下智大
1 高位誤認
2 横突起骨折
3 経筋膜的椎弓根スクリューのトラブル
腰椎後方椎体間固定術(TLIF) 辰村正紀
1 椎弓根スクリューの不適切な設置
2 不適切なケージ設置
3 不十分な椎間孔除圧
CBT 法 宮下智大
1 スクリューの逸脱
2 骨孔周囲骨折
3 ロッド連結困難
S2 Alar Iliac Screw を用いた脊椎後方固定 赤澤 努
1 不適切なS2・Alar・Iliac・Screw の挿入点と挿入方向
2 スクリューの逸脱
トラブル& メルクマール 脊柱変形
成人脊柱変形に対する変形矯正術(後方骨切り,LLIF) 小谷俊明
1 骨切り時の出血
2 矯正時の神経障害
3 不適切な矯正角度
4 椎弓根スクリューのルースニング
側弯症に対する後方矯正固定術 赤澤 努
1 椎弓根スクリューの逸脱
2 術中脊髄モニタリングの波形変化
トラブル& メルクマール 脊髄
硬膜内髄外腫瘍摘出術 古矢丈雄
1 大きな硬膜欠損
2 術後の髄液漏,低髄圧症状
3 神経鞘腫摘出術後の神経脱落症状
くも膜嚢腫の手術 古矢丈雄
1 硬膜外くも膜嚢腫における交通孔の同定困難
2 難治性硬膜内くも膜嚢腫に対する再手術での難渋
3 仙骨部嚢胞性病変の手術
癒着性くも膜炎に伴う脊髄空洞症に対するシャント術 古矢丈雄
1 空洞- くも膜下腔シャント術のシャント不全
2 隔壁を有する病変への対処
商品詳細
著者 | 山崎正志 編集 |
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出版社 | メジカルビュー社 |
発刊年 | 2019年05月 |
ISBN | 978-4-7583-1868-6 |
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