匠が伝える低侵襲脊椎外科の奥義
匠が伝える低侵襲脊椎外科の奥義
販売価格: 19,800円(税込)
商品詳細
- 低侵襲化が急速に進んでいる脊椎手術の最前線がこの1冊に凝縮!
最先端手技のFED(全内視鏡手技),MISt(脊椎最少侵襲手術)に加えて,最先端治療である人工椎間板やVR/AR(仮想現実/拡張現実)を使用した手術法なども紹介。さらに理学療法士任せになりがちな運動療法についても,脊椎外科医が知っておくべき内容を解説。「匠のポイント伝授!」や「匠の奥義」など,重要ポイント解説も充実! - 【目次】
- Part1 低侵襲を支える運動療法の奥義
体幹リハの基本理論:Joint by Joint Theory 倉持梨恵子,清水卓也
Joint by Joint Theoryを基にした運動療法の目的・目標・意義
コレクティブアプローチにおけるJoint by Joint Theoryの位置づけ
腰椎・骨盤帯,体幹のスタビリティ改善-ローカル筋と腹腔圧
その他の関節における役割を改善するためのアプローチ
体幹リハの基本理論:integrated movement approach 鈴木 岳
運動指導における「奥義」
正しい動作教育について
不良動作の改善のためのコンディショニング
トレーニングプログラムデザイン
実務の必須要素
まとめ
最後に
体幹リハの基本理論:elongation and articulation 増渕喜秋,武田淳也
メカニカルストレスによる脊椎疾患の原因
脊柱の動きの機能的なゴール
脊柱のneutralポジション
脊柱neutralのアライメントを整えるAE意識
脊柱の動きの分配の評価
さまざまなフィードバックを用いてSA機能の獲得を目指す
AE意識とSA機能をADLやスポーツ活動の課題に汎化させる
体幹リハの基本理論:active corrective approach 室伏由佳,倉持梨恵子
はじめに
身体活動と体力の低下に影響する腰痛症
エクササイズやレジスタンストレーニングの実施に向けて
FMS® による動作パターンの評価とコレクティブエクササイズの位置づけ
コレクティブエクササイズの実践
コレクティブエクササイズの種目例
体幹リハの基本理論:mobilization & stabilization 佐藤 紀,西良浩一
はじめに
まず,「joint-by-joint approach」を知ろう
次に,胸椎・胸郭,股関節の可動性の
向上を図ろう
さらに,腰椎の安定化を図ろう
すべての運動において留意する点
患者指導のコツ
まとめ
応用:ピラティス(Pilates) 藤谷順三,武田淳也
エビデンスベースの運動療法:ピラティス
ピラティスの原理原則
低侵襲の運動療法として-ピラティスの実際
まとめ
応用:Core Power Yoga CPY® 本橋恵美
体幹の安定化に関与するローカル筋とグローバル筋
Core Power Yoga CPY®
CPYプログラム構成
CPYによる動作評価
脊椎の機能改善
屈曲時痛
体幹屈曲機能向上
まとめ
応用:胸椎・胸郭をよみがえらせる運動療法 成田崇矢
目的・目標
胸椎・胸部に対する運動療法の意義
インフォームドコンセント
基礎疾患・合併症への配慮
患者指導のコツ
実技解説
応用:体幹motor control機能不全 -評価と改善策 金岡流- 金岡恒治
はじめに
脊柱のmotor control機能
体幹と四肢のmotor control
終わりに
応用:体幹motor control不全 -評価と改善策 武田流- 武田淳也
はじめに
モーターコントロール&ラーニングとは
MCの評価
リハビリテーション(運動療法)の原理原則
終わりに
Part2 匠が伝える全内視鏡手技の奥義
腰椎椎間板ヘルニア:transforaminal full-endoscopic discectomy(inside-out) 南部浩史
Introduction
手術手技
(1)術前準備
(2)手術体位
(3)手術環境
(4)麻酔および鎮静
(5)注射針刺入〜椎間板造影
(6)カニューラ挿入
(7)ヘルニア摘出
(8)硬膜外鏡視
(9)閉創
(10)後療法
腰椎椎間板ヘルニア:transforaminal full-endoscopic discectomy(outside-in) 山屋誠司
Introduction
Inside-out法,outside-in法
手術手技
(1)椎間板穿刺・椎間板造影後CT検査の重要性
(2)術前検査でinside-out法かoutside-in法か計画する
(3)Kambin's triangleとtwo-incision法
TF-FED(foraminoplastic outside-in法)
手術手技
(1)シリアルダイレーション
(2)カニューラ挿入
(3)High speed barで上関節突起腹側を掘削
(4)Hand-down,カニューラをinsideに挿入,ヘルニア摘出
(5)Ventral epiduroscopic observation technique
(6)神経根の除圧を確認
(7)後療法
腰椎椎間板ヘルニア:inter-laminar full-endoscopic discectomy 土屋邦喜
Introduction
手術手技
(1)アプローチ,オリエンテーション
(2)ヘルニア摘出のポイント
(3)出血コントロール
(4)エンドポイント
(5)より安全,効率的な操作のために
(6)特殊な病態,解剖学的バリエーションへの対応
まとめ
腰椎外側椎間板ヘルニア:extraforaminal full-endoscopic discectomy 坂根正孝
Introduction
手術手技
(1)ガイド針刺入点の位置,外筒管刺入まで
(2)外筒管の選択,ヘルニア摘出
(3)ヘルニア摘出後
腰椎L5/s椎間板ヘルニア:transforaminal full-endoscopic discectomy(outside-in) 手束文威
Introduction
手術手技
(1)穿刺,麻酔,椎間板造影
(2)皮膚切開,ダイレーティング,内視鏡設置
(3)椎間孔拡大
(4)Outside設置でのヘルニア摘出
(5)Inside設置でのヘルニア摘出
(6)硬膜外鏡視,神経根の除圧の確認
(7)止血,ドレーン挿入,閉創
腰部脊柱管狭窄症(foraminal):full-endoscopic foraminotomy 寺井智也
Introduction
手術手技
(1)麻酔,椎間板穿刺,造影
(2)ダイレーター挿入,外筒設置
(3)ForaminoplastyによるSAP切除
(4)黄色靱帯切除
(5)椎間板ヘルニア切除,exiting nerve rootの除圧確認
(6)術後ドレーン留置,後療法
腰部脊柱管狭窄症(recess):transforaminal full-endoscopic ventral facetectomy(TF-FEVF) 山下一太
Introduction
手術手技
(1)アプローチ,麻酔,椎間板造影・染色
(2)皮膚切開,ダイレーション
(3)内視鏡設置,上関節突起の掘削
(4)黄色靱帯の露出,下関節突起の掘削
(5)黄色靱帯の剥離,除去,神経根の除圧の確認
(6)ドレーン設置,閉創
(7)術後処置
化膿性脊椎炎,椎間板炎に対する全内視鏡手技 東野恒作,西良浩一
Introduction
手術手技
(1)麻酔の注入
(2)培養検体の採取
(3)掻把洗浄
症例提示
考察
結語
Full-endoscopic discectomy &foraminoplastyテクニックの腰椎固定術への応用:PETLIF(ペトリフ) 長濱 賢
Introduction
手術手技
(1)経皮的椎弓根スクリューシステムを用いたテクニックで椎体すべりを整復
(2)楕円スリーブを挿入,回転させ椎体間高を開大
(3)楕円スリーブを経由してキュレットで移植母床を作製
(4)半楕円スリーブで椎体間高を開大させたまま椎体間ケージを挿入
(5)神経症状に対し間接除圧のみで良好な結果を獲得
結語
腰椎椎間板症へのthermal annuroplasty 眞鍋裕昭
Introduction
手術手技
(1)刺入ポイントと皮切
(2)内視鏡設置
(3)内視鏡視,変性椎間板の切除
(4)HIZとpainful annular tearの処置
(5)閉創
(6)術後後療法
終わりに
Part3 匠が伝えるMIStの奥義
胸椎・腰椎PPSの基本手技 中野正人
Introduction
手術手技
(1)皮膚マーキング・切開
(2)PPS挿入
(3)ロッド挿入
(4)閉創
手技のコツとピットフォール
腰椎変性疾患:MIS-TLIF 鈴木亨暢
Introduction
L4/5 MIS-TLIF,左進入
手術手技
(1)皮切
(2)椎弓の展開
(3)除圧および進入側椎間関節の切除
(4)椎間板切除と椎体間固定
(5)PPSの挿入とロッド固定
(6)閉創
(7)後療法
腰椎変性疾患:CBT法 海渡貴司
Introduction
手術手技
(1)皮切と展開
(2)スクリュー挿入点の同定とスタートホールの作製
(3)ドリリング,タップ,スクリュー挿入
(4)ロッドとの連結
(5)患者適合型スクリューガイドを使用する場合
最後に
MIS-long fixation総論 篠原 光,曽雌 茂,丸毛啓史
Introduction
手術手技
(1)皮切
(2)JプローブとPPSの挿入
(3)ロッドベンディング
(4)ロッド挿入とセットスクリュー設置
(5)エクステンダー取りはずしと閉創
破裂骨折:MISt 二階堂琢也
Introduction
手術手技
(1)皮切,筋膜切開,筋層の展開
(2)PPS挿入
(3)ロッドベンディング,ロッド挿入,セットスクリュー設置
(4)骨折椎体の整復
(5)タブまたはエクステンダーの取りはずし
(6)椎体形成
(7)閉創
(8)初期の後療法
(9)抜釘
不安定型骨盤輪骨折:MISt 伊藤康夫
Introduction
手術手技
(1)皮切とPPSの挿入
(2)腸骨スクリューの挿入
(3)ロッドの挿入
(4)整復操作
(5)ロッド間の連結,インストゥルメンテーションの完成
(6)後療法
転移性脊椎腫瘍と感染性疾患:MIS-long 磯貝宜広,石井 賢
Introduction
手術手技
(1)皮切
(2)Jamshidi® ニードルの挿入
(3)ガイドワイヤー・スクリューの挿入
(4)ロッドの連結
(5)閉創
(6)後療法
びまん性特発性骨増殖症を伴った脊椎損傷:MIS-long fixation 岡田英次朗,渡辺航太,松本守雄
Introduction
手術手技
(1)X線透視によるマーキング
(2)除圧
(3)経皮的椎弓根スクリュー設置
(4)ロッドの連結
(5)閉創
成人脊柱変形:MIS-long 石原昌幸
Introduction
手術手技
(1)イメージにて各椎弓根レベルを確認
(2)皮切
(3)L5/S1 TLIF
(4)S2AI挿入
(5)PPS挿入(T10,11)
(6)PPS挿入(T12 〜S1 LICAPテクニックを用いて)
(7)スクリューエクステンダーの高さをそろえる
(8)rodベンディング
(9)rod挿入とセットスクリュー設置
(10)X線画像にて前弯および冠状面バランス確認
(11)エクステンダーの取り外しと閉創
成人脊柱変形:All PPS 原田智久,石橋秀信
Introduction
手術手技
(1)LIF
(2)体位変換,術前のマーキング
(3)皮切,胸椎部への骨移植
(4)皮切,L5/S PLIFまたはTLIF
(5)皮切,All PPSと腸骨スクリューの挿入
(6)ロッドの挿入
(7)矯正操作
(8)閉創
(9)初期の後療法
LIF(direct lateral approach) 岩崎 博,山田 宏
Introduction
手術手技
(1)皮切,展開
(2)レトラクター設置
(3)椎間板郭清
(4)ケージ設置
LIF(oblique approach) 藤林俊介
Introduction
手術手技
(1)手術体位
(2)皮膚切開
(3)術野の展開
(4)レベル確認
(5)レトラクター設置
(6)椎間板郭清
(7)ケージ挿入
(8)閉創
(9)後方固定
脊柱後弯症:stand-alone LIF 酒井紀典
Introduction
手術手技
頚椎MISt(後外側進入によるMICEPS法) 時岡孝光
Introduction
手術手技
(1)ナビゲーションの準備
(2)後外側の皮膚切開と外側塊の展開
(3)椎弓根スクリューのエントリーポイントの決定
(4)椎弓根の掘削
(5)椎体後縁から椎体内の掘削
(6)椎間関節固定と骨移植
(7)除圧術
(8)ロッド締結
(9)創を閉鎖
(10)後療法
L5/S1前側方椎体間固定術(OLIF51:Hynes technique) 折田純久,大鳥精司
Introduction
手術手技
(1)体位・皮切の設定
(2)外腹斜筋膜から後腹膜腔への進入
(3)術野の展開と確保
(4)椎間板郭清とケージ設置
経皮的S2AIスクリュー 野尻英俊,篠原 光
Introduction
手術手技
(1)セッティング
(2)皮切とエントリー
(3)仙腸関節部の進入
(4)タッピングとスクリュー挿入
(5)ロッドへの連結
まとめ
分離部修復術:smiley face rod 石濱嘉紘,西良浩一
Introduction
手術手技
(1)皮切と展開
(2)分離部郭清,神経根除圧
(3)採骨
(4)PPS挿入
(5)ロッド設置
(6)分離部骨移植,閉創,術後X線撮影
Part4 新規医療機器・手術手技・薬物併用の奥義
頚椎人工椎間板置換術(Prestige LP®) 吉井俊貴
Introduction
手術手技
(1)展開
(2)除圧操作
(3)インプラント挿入
(4)閉創,術後
頚椎人工椎間板置換術(Mobi-C®) 石井 賢
Introduction
手術手技
(1)皮切と展開
(2)フィクセーションピンの刺入
(3)椎間板切除
(4)硬膜管・神経根の除圧
(5)インプラントのサイズ決定
(6)トライアルの設置
(7)インプラント設置
(8)ドレーン留置と閉創
脊柱管内治療(経仙骨的脊柱管形成術):intraspinal canal treatment(trans-sacral canal plasty) 船尾陽生,横須賀公章,鵜飼淳一,中西一夫,朴 正旭,富田 卓,星野雅洋,齋藤貴徳,石井 賢,佐藤公治
Introduction
硬膜外腔アプローチ,myeloscopyの歴史
適応・禁忌等
手術手技
(1)皮切,イントロデューサーの挿入
(2)カテーテルの挿入
(3)硬膜外腔造影,剥離操作
(4)薬剤投与,カテーテルの抜去
(5)皮膚を縫合
TSCPの治療成績
周術期合併症
症例
終わりに
ナビゲーションを応用したMISt手技の実際 小谷善久
Introduction
後方MISt手技におけるナビゲーション技術の応用と有用性
手術手技
LIFにおけるナビゲーション手術の実際
(1)体位取りとreference frameの設置
(2)3D撮影と使用機器の先端情報の登録
(3)皮切とアプローチ方向のデザイン
(4)ケージの設置
(5)経皮スクリューの設置を行う場合
その他の前方手技における
ナビゲーションの応用
終わりに
仮想現実・拡張現実技術を用いた手術支援による脊椎・脊髄腫瘍手術の低侵襲化 中西一義
Introduction
手術手技
(1)皮切と頚椎,病巣の展開
(2)VR/AR技術を使用した画像閲覧による3D空間認識
(3)椎弓切除,椎間関節部分切除
(4)腫瘍切除
(5)閉創
(6)初期の後療法
腰椎椎間板ヘルニアに対する化学的融解術:コンドリアーゼを使用して 松山幸弘
Introduction
コンドリアーゼ
至適適応について
手技
代表症例
考察
おわりに:次世代の低侵襲脊椎外科
商品詳細
著者 | 西良 浩一・石井 賢 |
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出版社 | メジカルビュー社 |
発刊年 | 2019年12月 |
ISBN | 978-4-7583-1877-8 |
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