脊椎脊髄ハンドブック(第3版)
販売価格: 5,060円(税込)
商品詳細
脊椎脊髄診断学の基本を全面改訂 !
初版を出版後の約18年間に、脊椎脊髄疾患は、疾病としての頻度が高いことやその多様性などから、整形外科、脳神経外科、脳神経内科、放射線科、リハビリテーション科で、以前にも増して重要な診療対象となった。また、集学的な視点から診断・治療しなければならないことも明確になった。本書の改訂後も、高齢化に伴う脊椎脊髄疾患の多様化、画像診断のさらなる進歩、治療の進歩により、疾患によっては新たな診断、評価法が必要になった。一方、普遍的で基本的な神経学的診察法、局所診察法は、疾患の多様化や画像診断の進歩などが大きければ大きいほど、的確な診断を行うためにより重要になった。
そこで、脊椎脊髄疾患の多様化、画像診断の進歩に伴う疾患分類や評価法(MRIを用いた評価法など)を大幅に増やすとともに、神経学的診察法、局所診察法についても、初心にかえって全面的に見直した。特に慢性疼痛や心因性疼痛、脊柱変形、骨粗鬆症、脊髄脱髄疾患、脊髄変性疾患については、大幅に加筆した。
外来診察室やベッドサイドなどで使用頻度が高い内容について、多数の図表を用いて簡潔にまとめているため、脊椎脊髄領域を専門としない整形外科医、脳神経外科医をはじめ、脳神経内科医、リハビリテーションスタッフ、研修医などにも、すぐに役立つ実践書である。また、脊椎脊髄領域を専門とする指導医、認定医にも、スタッフの教育に活用していただければ幸いである。
【目次】
第1章 脊椎脊髄疾患への神経学的アプローチ
はじめに
A 神経学的高位診断
1 脊椎と脊髄髄節の位置関係
2 皮膚分節
3 筋節
4 反射
5 硬分節
6 自律神経症候
(1) 交感神経系が主に関与
(2) 副交感神経系が主に関与
7 膀胱直腸障害
(1) 排尿障害
(2) 排便障害
B 神経学的横位診断
1 長経路徴候
(1) 錐体路徴候
(2) 後索症候
(3) 脊髄視床路症候
2 髄節徴候
(1) 前角症候
(2) 後角症候
3 脊髄横断面での特殊な症候群
(1) Brown-Séquard症候群
(2) 脊髄中心症候群
(3) 横断性脊髄障害
(4) 後索症候群
(5) 前脊髄動脈症候群
C 脊髄高位別症候
(1) 大後頭孔病変
(2) 頸髄病変
(3) 胸髄病変
(4) 脊髄円錐部病変
(5) 馬尾病変
(6) 髄液病変
(7) 心身医学的諸問題
第2章 各疾患別診断のポイント
A 頸椎部疾患
1 頸椎症(頸部脊椎症)
2 頸椎椎間板ヘルニア
3 頸椎後縦靱帯骨化症
4 頸椎・頸髄損傷
5 胸郭出口症候群
B 胸椎部疾患
1 胸椎椎間板ヘルニア, 胸椎症性脊髄症
2 胸椎靱帯骨化症
(1) 後縦靱帯骨化症
(2) 黄色靱帯骨化症
(3) 胸椎靱帯骨化症の診断上の注意点
3 胸椎・胸髄部外傷
C 腰椎部疾患
1 腰椎椎間板ヘルニア
*外側椎間板ヘルニア
2 腰部脊柱管狭窄症
*外側型狭窄症
3 腰椎変性すべり症
4 腰椎分離症・分離すべり症
*下垂足を生じる疾患とその鑑別
D 先天性疾患
1 頭蓋頸椎移行部
2 腰仙部奇形
(1) 脊柱管癒合不全症
(2) 腰部神経根奇形
(3) 腰仙移行椎
E 腫瘍性疾患
1 脊椎腫瘍
2 脊髄腫瘍
3 嚢腫様病変
4 腰仙椎脊柱管内嚢腫
(1) 椎間関節嚢腫
(2) 椎間板嚢腫
(3) 仙骨嚢腫
F その他の脊柱疾患
1 骨粗鬆症
2 ステロイド性骨粗鬆症
3 脊柱変形
(1) 小児側弯症
(2) 後弯症
(3) 成人脊柱変形
4 脊椎炎症性疾患
(1) 関節リウマチ脊椎病変
(2) 脊椎関節炎
(3) 掌蹠膿疱症性骨関節炎
(4) 感染性疾患
G 脊髄疾患
1 脊髄空洞症
2 脊髄血管障害
3 炎症性脊髄疾患
4 脊髄脱髄疾患
(1) 多発性硬化症
(2) 視神経脊髄炎
5 脊髄変性疾患
(1) 運動ニューロン疾患
(2) 脊髄小脳変性症
6 脊髄代謝性疾患
7 脊髄中毒性疾患
(1) SMON
(2) 有機リン中毒
(3) 破傷風
(4) 放射線脊髄症
引用文献
和文索引
欧文索引
商品詳細
著者 | 徳橋泰明 |
---|---|
出版社 | 三輪書店 |
発刊年 | 2018年10月 |
ISBN | 978-4-89590-645-6 |
Facebookコメント